冷たい飲み物が腰痛の原因に？｜夏の体調不良と内臓疲労の意外な関係とは

冷たい飲み物が引き起こす、夏の“隠れ不調”とは？

暑くなるこれからの季節、ついつい冷たい飲み物を摂りすぎてしまう方も多いのではないでしょうか？

冷たい水・お茶・アイスコーヒー・ジュース・ビール…。
喉を潤すために飲んでいるつもりが、実は体に大きな負担をかけていることも。

特に整体の視点から見ると、
「冷たい飲み物が腰痛や下半身の不調を引き起こす」というケースが少なくありません。

内臓が冷えると、なぜ腰や足に不調が出るのか？

冷たい飲み物を大量に摂ることで、内臓が冷えます。

特に影響を受けやすいのは、

• 腸（消化・吸収・免疫の中心）
• 腎臓・膀胱（体の水分バランスを調整）

これらの臓器が冷えると、体の深部にある筋肉（特に腰周辺）が反射的に緊張したり、血流が悪くなったりします。これは「内臓－体性反射」という生理的な反応です。

● その結果として起こる症状

• 慢性的な腰痛
• 下腹部の重だるさ
• 足のむくみや冷え
• 股関節の違和感
• 背中の張り

などが現れやすくなります。

腸や腎臓の冷えは、全身の血流や代謝も低下させる

内臓が冷えると、血流は生命を守るために“体の中心に集まる”ようになります。
すると、手足や腰などの末端の血行が悪化し、筋肉や神経が酸素不足に。

この状態が長引くと、
ストレッチやマッサージでは取れない腰痛やだるさが慢性化してしまうのです。

夏に体が「冷えている」ことに気づかない理由

暑い＝体が温まっている、と思われがちですが、
実際には“体の表面だけが暑くて、内側は冷えている”という方がとても多いです。

冷たい飲み物、エアコン、薄着、冷たい食事などが重なることで、
気づかぬうちに「隠れ冷え性」になっていることも…。

腰痛が「夏の方がつらい」という方は、特に要注意です。

整体的アプローチ｜冷えと内臓疲労による腰痛を整えるには？

当院では、冷えによる内臓疲労が腰痛などの原因になっている場合、
次のようなアプローチを行います。

● 内臓調整（腎臓・腸・膀胱へのアプローチ）

→ 手技で内臓の緊張をゆるめ、深部の血流と神経反応を整えます。

● 骨盤・腰椎のゆがみ調整

→ 内臓の動きや位置を改善しやすくします。

● 自律神経のバランス調整

→ 冷えによって乱れがちな交感神経と副交感神経のバランスを整えます。

● 生活アドバイス

→ 常温の水を摂る、内臓に負担をかけている食事内容の改善などの提案も行います。

冷たい飲み物を摂るときの注意点

腰痛や下半身の不調を感じやすい方は、以下の点に注意しましょう。

• 冷たい飲み物は少量をゆっくり
• 氷は極力避ける
• 体を温める飲み物（白湯・温かいお茶）を1日1回は取り入れる
• 食べ物も温かいものを中心に

腸や腎臓が喜ぶ環境を整えることが、腰の健康にもつながります。

まとめ｜腰痛の原因は、飲み物から始まっているかもしれません

これからの季節、「冷たいものをたくさん摂ること」が
知らず知らずのうちに内臓を疲れさせ、腰痛や体のだるさを招いているかもしれません。

腰痛が長引いている方、マッサージで良くならない方、
夏に不調が出やすい方は、ぜひ“内臓の冷え”という視点を持ってみてください。

体の内側から整えることで、不調の根本改善へとつながります。