その靴の減り方、体からのサインかもしれません｜歩き方と体の負担の関係とは？

歩き方が体に与える影響とは？

「最近、腰や膝が疲れやすい…」
「なんとなく肩や首が凝る」
「靴の減り方が左右で違う」

そんなお悩みをお持ちの方、それは歩き方のクセ＝負担の偏りが原因かもしれません。

人間は1日で平均5,000〜8,000歩ほど歩くと言われています。
この歩行という日常動作に偏りがあると、
小さなズレが積み重なって、骨格のゆがみや痛みにつながってしまうのです。

靴のすり減り方でわかる、あなたの体のクセ

靴底の減り方をチェックすることで、体の重心や歩き方のクセを知ることができます。

● かかとだけが極端に減っている

→ つま先で足を切り出す力が弱く、体重が後ろにかかり、かかとの力で歩いている人。

→ かかとだけで歩くと、着地の衝撃がそのまま伝わり、かかとや膝、腰、首などを痛めることにもなりかねません。

● 外側がすり減っている

→ 踵の外側が目立って減るのはガニ股、靴底全体が外側に減るのはの人に多い減り方です。

→ 太ももの内側の筋肉が衰えると、自然と足の外側に体重を乗せて歩くようになり、ガニ股やO脚になります。すると骨盤が後傾し、猫背になっていきます。

● 内側がすり減っている

→重心が足の内側に偏っている歩き方をしており、内股歩きやX脚の可能性があります。

→X脚は膝に負担がかかり、骨盤が前傾していきます。すると顎が突き出て、反り腰になりがち。これも猫背の原因になります

● つま先だけがすり減っている

→ ハイヒールを日常的に履いている人や、若い時にハイヒールを履いていた人に多いです。

→ かかとの低い靴を履いて歩く時にも、つま先に力を入れて歩く習慣が身についてしまっているので、靴のつま先が減ってしまう。反り腰になり猫背を発症していきます。

● 足の指の付け根の部分だけがすり減っている

→ 筋力やアキレス腱の柔軟性が衰え、足首を上げられず、足をこするようにして歩く姿勢が原因と判断できます。

→ この歩き方をしていると、頭が前に出て、首も前に出て、背中も丸くなっていきます。猫背の原因にもなりますが、猫背の人に多い歩き方でもあります。

靴底は“あなたの歩きグセを写す鏡です。
「ただのすり減り」と放置せず、体からのサインとして見てみましょう。

なぜ歩き方で体がゆがむのか？

人間の体は、頭から足の先まで“連動”して動いています。

歩行時の重心のズレや、足首の硬さ、筋肉のバランスの崩れは、
骨盤や背骨の歪み、さらには首や肩の不調にまで影響を及ぼします。

例えば…

• 足の外側ばかりで着地する → 膝の外側が張る → 骨盤が開く → 腰の痛み
• つま先が外に向いている（ガニ股） → 股関節がねじれる → 腰・背中の負担
• 足の指が使えていない → 地面を蹴れず、前に進む力が低下 → 脚の疲労感

小さな歩き方のクセが、
“不調の連鎖”を生む引き金になるのです。

整体でのアプローチ｜歩き方から体を見直す

当院では、単に「痛みのある部分」だけを見るのではなく、
「なぜそこに負担がかかったのか？」を歩き方や姿勢から読み取る整体を行っています。

● 足首・足底の調整

足のアーチや足関節の動きを整え、バランスよく着地できる体に。

● 骨盤・股関節のゆがみ調整

歩行の土台である骨盤のバランスを整えることで、負担の少ない動き方を取り戻します。

● 姿勢と重心のコントロール

無意識の「前重心」「外重心」などを、整体と動作指導で改善。

正しい歩き方はかかとから着地、親指の付け根から親指の先に重心を移動させ、足の内側が一直線になるような歩き方です。

正しい歩き方をしていると、靴底の減り方は、かかとのやや外側とつま先の親指側が減ります。

こんな症状がある方は要注意！

• 靴の外側だけ極端にすり減る
• 同じ側の腰・膝・股関節が痛い
• 歩くと片脚だけ重く感じる
• 病院の検査では異常がないが、慢性的に体がつらい

これらは、「歩行のクセ」や「骨格のアンバランス」からくる体の不調のサインです。

まとめ｜歩き方は、あなたの“身体の使い方”そのもの

歩くことは、日常で最も繰り返される運動。
その「クセ」や「ゆがみ」は、放っておくと確実に体へ影響します。

そして、靴のすり減り方は、歩き方の“結果”が出ているリアルな証拠です。

整体では、歩き方から見直すことで、
痛みの原因を根本から見つけ、改善へ導くことが可能です。

「いつも同じ場所ばかり痛む」
「姿勢や骨格を整えても、また戻ってしまう」
そんなお悩みのある方は、一度“歩き方”と“足元”を見直してみましょう。