骨の歪みは“内臓疲労”から？骨格だけ整えても良くならない本当の理由

骨が歪むのは、ただの姿勢のせいではない？

整体や整骨院などで「骨盤が歪んでいますね」「背骨のズレがあります」と言われたことのある方は多いと思います。

そして、多くの方がその原因を「姿勢が悪いから」「筋力が弱いから」と思いがちですが──

実はそれだけではありません。

「内臓の疲れ」も、骨格の歪みに大きく関わっているのです。

骨の歪みとは？

まず、「骨の歪み」とは何かを簡単に説明すると、

• 骨が本来の正しい位置からズレている
• 関節のバランスが崩れて動きにくい
• 左右の筋肉や関節にアンバランスな負担がかかっている

といった状態を指します。

よくあるのが、骨盤の前傾・後傾、背骨のねじれ、肩の高さの左右差などです。

これにより、

• 腰痛
• 肩こり
• 膝の痛み
• 姿勢の崩れ

など、さまざまな不調が現れます。

「姿勢」や「筋肉」だけでなく、内臓も骨を動かしている？

骨は、単独で立っているわけではありません。

筋肉や靭帯、そして内臓からの影響を受けながら、体全体でバランスをとっているのです。

たとえば…

● 肝臓が疲れていると → 右の肋骨周辺が硬くなり、右肩が下がる

● 胃が疲れていると → 前屈姿勢になり、猫背や巻き肩になる

● 腸の動きが悪いと → 骨盤の動きが制限され、腰痛や足の左右差に

これは「内臓-体性反射」と呼ばれるメカニズムで、
内臓の状態が筋肉や骨格に影響を及ぼすという、生理学的に認められた反応です。

なぜ内臓の疲れが骨格を歪ませるのか？

内臓は、常にリズミカルに動き、筋膜で骨格と連結しています。

しかし、食生活の乱れ、ストレス、睡眠不足などで内臓が疲れてくると…

• 内臓の動きが低下し
• それを守るために筋肉が緊張し
• 骨格を引っ張ってしまう

という「防御的な姿勢」が起こります。

例：

胃が疲れていると → 胃をかばうように前かがみになる → 背中が丸くなる → 頭の位置が前へ → 首・肩のコリが発生

このように、骨格の歪みは内臓を守ろうとする体の反応であり、
単に骨を整えても、根本的な改善にはつながらないことがあるのです。

整体でのアプローチ｜骨だけでなく“内側”から整える

当院では、「骨格の歪み＝骨の問題」とは考えません。

体をトータルに見て、

• 骨格
• 筋肉
• 筋膜
• 内臓
• 自律神経のバランス

これら全体の関係性を見ながら、根本的な原因を探ります。

● 内臓調整（内臓マニピュレーション）

疲労して硬くなっている内臓を、ゆるめて動きを取り戻します。

● 骨格調整

筋膜や内臓の調整と組み合わせることで、骨が自然に正しい位置へ戻るよう促します。

● 呼吸や姿勢指導

内臓の位置や働きは、呼吸や姿勢とも密接に関係しています。日常的にできるセルフケアも指導します。

こんな方におすすめです

• 骨盤矯正をしても、すぐに歪みが戻る
• 猫背や姿勢がなかなか改善しない
• 肩こりや腰痛が慢性化している
• 内臓の調子（胃腸・肝臓など）が気になる
• 整体で根本から改善したい

まとめ｜骨格は“体のすべて”とつながっている

骨格の歪みは「姿勢」や「骨そのもの」の問題だけではなく、
体の“内側”──特に内臓の疲労が引き起こすものでもあります。

いくら骨だけを整えても、
内臓の硬さや機能低下が残っていては、またすぐに元に戻ってしまうのです。

だからこそ整体では、「見えるゆがみ」だけでなく、
「見えない原因」にアプローチすることが大切なのです。

「骨盤矯正をしてもスッキリしない」
「繰り返す不調に悩んでいる」方は、
ぜひ“内臓”という新しい視点から体を整えてみませんか？