「猫背は姿勢だけの問題じゃない？」歩き方と内臓の疲労が引き起こす猫背の本当の原因とは？

猫背はなぜ起こる？実は“歩き方”と“内臓疲労”も原因のひとつです

「猫背って、姿勢が悪いだけでしょ？」
「背筋を伸ばせば治ると思ってた」

実は、それだけでは根本的な改善にはつながりません。

猫背は、単に背中が丸まっている状態ではなく、
「体の使い方」や「内臓の疲労」によって引き起こされる“全身の問題”なのです。

今回は、特に見落とされがちな 「歩き方」と「内臓疲労」 という2つの要素に着目し、
猫背の根本原因と整体での改善方法を解説します。

猫背のよくあるイメージと、その限界

猫背というと「背中が丸まっている」「肩が前に出ている」といった
見た目の印象に注目されがちです。

もちろん、デスクワークやスマホの見すぎなどの「日常の姿勢」も原因ですが、
それだけではありません。

実は、「歩き方」や「内臓の状態」が猫背に深く関わっているのです。

原因①｜歩き方のクセが猫背を作る

現代人の多くは「かかと重心」の歩き方になっています。
この歩き方は、以下のような悪循環を引き起こします。

 かかと重心 → 骨盤が後ろに傾く（後傾）

 骨盤が後傾 → 背中が丸まりやすくなる

 背中が丸まる → 頭が前に出て猫背が定着

つまり、「足の使い方」の癖が骨盤や背骨のバランスに影響し、
結果として猫背が慢性化していくのです。

また、膝が伸びきらずに歩く「ペタペタ歩き」も、
体幹の筋力をうまく使えず、姿勢が崩れる原因となります。

 特にこんな方は注意！

• 足音が大きい
• よくつまずく
• 歩くとすぐ疲れる

これらは「正しく立てていない・歩けていない」サインです。

原因②｜内臓の疲労が猫背につながる理由

内臓、特に「胃腸」「肝臓」「腎臓」などが疲労していると、
そのストレスを和らげようとして、無意識に体を丸める（前屈みになる）姿勢をとりがちになります。

これは、「内臓-体性反射」と呼ばれるメカニズムです。

例えば…

• 胃が疲れている → 胃のある左下腹部をかばうように前屈みになる
• 肝臓が疲れている → 右側の腰・背中が硬くなり、猫背姿勢に
• 腎臓が弱っている → 腰椎の動きが悪くなり、反り腰や猫背になる

内臓疲労は姿勢や筋肉の緊張を変化させ、
結果として猫背を引き起こす「内部からの原因」になります。

そして、猫背になると内臓が圧迫され、さらに機能が落ちて疲れやすくなるという悪循環へ。

猫背 ↔ 内臓疲労の悪循環が続くことで、慢性的な肩こり・疲労感・だるさへとつながってしまいます。

整体でのアプローチ｜見た目だけじゃない、体の奥から整える

当院では、猫背を「背中だけの問題」とは考えていません。

以下のような全身のバランスを見ながら、根本的な改善を目指します。

 足元（歩行・重心）の調整

足裏のバランスや膝の動きを整え、正しい重心移動ができるようにします。

 骨盤・背骨のアライメント調整

骨盤の後傾や背中の丸まりを丁寧に整えて、自然と背筋が伸びる状態を作ります。

 内臓調整・呼吸の改善

内臓に負担がかかっている箇所を手技で緩め、肋骨や横隔膜の動きも整えることで、
深い呼吸がしやすくなります。

自分でできる猫背ケア｜歩き方＆内臓疲労のサインにも注目

 歩くときは「足の親指で地面を押す」意識

かかと重心を避け、体幹で立ち、前に進む感覚を大切にしましょう。

 毎日の食事と水分を意識する

胃腸や肝臓が疲れていると感じたら、暴飲暴食を避け、常温の水をこまめにとることが大切です。

 夜、仰向けに寝て「胸を開く」ストレッチ

内臓を開放し、呼吸を深くすることで、姿勢の改善にもつながります。

まとめ｜猫背は「姿勢」だけを見ても良くならない

猫背の原因は、単に「姿勢が悪いから」ではなく、

• 歩き方（足元からの影響）
• 内臓疲労（体の内側からの影響）

といった 見落とされがちな要素が深く関係しています。

整体では、全身の状態を丁寧に見ながら、根本的な改善へと導くことができます。

「猫背は体質だと思っていた」
「姿勢を直しても肩こりがよくならない」

そんな方こそ、ぜひ一度ご相談ください。
見た目だけでなく、体の内側から変わる感覚を体験していただけるはずです。