めまいの治し方を探しているあなたへ ― 良性発作性頭位めまい症

【良性発作性頭位めまい症】ぐるぐる回るめまい…その原因と対処法とは?

「朝、起き上がろうとしたら天井がぐるぐる回った」
「寝返りを打つとふわっと目が回る」
「しばらくじっとしていると落ち着くけど、また同じ動きで再発する」

こうした“ぐるぐるするようなめまい”に悩んでいませんか?
それは「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」の可能性があります。

今回は、このめまいの特徴と、自宅でもできるめまいの治し方エプリー法」についてわかりやすく解説していきます。


良性発作性頭位めまい症(BPPV)とは?

良性発作性頭位めまい症とは、体をある方向に動かしたときに突然起こる、ぐるぐると回るような回転性のめまいのことです。

このめまいの原因は、耳の奥にある「三半規管」というバランスを感じる器官に、小さな“耳石(じせき)”が入り込んでしまうことにあります。

本来、耳石は「耳石器(じせきき)」という部分にあるのですが、何らかのきっかけでそれが三半規管に移動してしまうと、体を動かしたときに余計な刺激を感じてしまい、めまいが起こるのです。


良性発作性頭位めまい症(BPPV)の特徴

  • めまいは数十秒から数分程度で自然におさまる
  • 振り向いたり、下を向いたりするとグルグル回転するようなめまいが起きる
  • 寝返りや起き上がるときにも回転性のめまいが起きる
  • 吐き気をや嘔吐を伴うこともある

 


自分でできる対処法「エプリー法」

良性発作性頭位めまい症には、自宅でできる「エプリー法」という対処法があります。これは耳石を本来あるべき場所へ戻すための体操です。

まず、どちらの耳に異常があるかを確認します。

ベッドに仰向けに寝て体を右側に倒したときにめまいが強くなる → 右耳に異常がある

体を左側に倒したときにめまいが強くなる → 左耳に異常がある

【エプリー法のやり方(右耳が原因の場合)】

左耳に異常があった人は左右反対の動作を行ってください。

またはクッションをご用意ください。

※首に持病がある方、高齢者、動きに不安がある方は無理をしないでください。

  1. ベッドの上で座る
    →背筋を伸ばして、両足を伸ばした状態で座ります。
  2. 頭を45度、右に回す
    →このとき体は正面を向いたまま、顔だけ右斜め前を向けるイメージです。                      この状態でめまいが出た人はめまいが消えるまでめまいが出ていない人は2分間キープします。
  3. そのまま仰向けになる
    →頭の位置は固定したまま。肩甲骨が枕の上にくるように上体を後ろに倒して仰向けになります。
    →この状態でめまい消失または2分間キープします。
  4. 頭を左側に45度回す
    →顔を左側に向けるようにゆっくり回し、同じくめまい消失または2分間キープ
  5. 体ごと左に向いて横向きに寝る
    →頭は左を向いたまま、体を横向きに。ベッドの左側を下にして寝た状態になり、同じくめまい消失または2分間キープ。
  6. 体を起こして下を向く
    →首の向きは固定したまま足をベッドの左側に下ろし、手をついて体を起こします。
  7. 下を向く
    →その姿勢(ベッドの左側に足を出して座っている状態)のまま頭を下に向け、めまい消失または2分間キープ
  8. これを1セットとして2~3回行います。                                               

 


注意点とアドバイス

  • 施術中にめまいが出る可能性があるため、誰かに付き添ってもらうと安心です。
  • エプリー法を行っても改善しない場合、また両耳の判断がつかない場合は、自己判断を避け、当院にご相談ください。
  • 症状が強い・長引く・吐き気がひどい場合は、耳鼻科や脳神経外科を受診しましょう。

最後に:不安なめまい、一人で抱えずご相談ください

良性発作性頭位めまい症は、正しく対処すれば回復が見込めるめまいです。
しかし、繰り返したり、違うタイプのめまいと見分けがつきにくかったりして、不安がつきまとう症状でもあります。

めまいがあると、仕事や家事、外出さえも不安になってしまいますよね。
でも、あなたの体はきちんと回復する力を持っています。

「病院で異常なしと言われたけど不安」

「セルフケアを続けてもなかなか改善しない」

「薬に頼らず、体そのものを整えたい」

「根本から良くして、もう悩まない体を目指したい」

そんな時にはお気軽に、お電話・LINE・メールなどでご相談ください。

あなたの不安が、安心に変わるお手伝いができれば幸いです。

アネハ整体院